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2010年6月23日水曜日

元派遣の「暴走?」 私たちはどう向き合うか

今日も暑かったですね。私は金曜日から東京に月曜日の夜中に帰阪しました。

今日も休みを頂いていましたのでのんびりな一日でした。
久しぶりに京都へ行き、複合型映画館で日本の映画を観てきました。『パーマメントのばら』(小池栄子の演技にまた感心)と『ヒーローショー』(やっぱり井筒映画は肌に合う、を実感)です。ともにお金を払ってみた甲斐はありました。

さて、そんな私ののんびりな一日でしたが、広島のマツダ自動車の工場では、元派遣工の男性が車で暴走して11人をはねて内一人を死亡させるというなんとも悲惨な事件がありました。詳細は以下を。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201006/2010062200239&rel=y&g=soc

お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。また、ご家族の方々は思わぬ形で家族を亡くされることとなり、悲しみで一杯だと思います。本当に許し難い事件です。


一方、私は「死刑にしろ!」、「頭のおかしい奴が偶然おこした事件だ」、という安易な思考回路でこの問題を消化させてはならないと思っています。
事件そのものはたしかに許されざる行為ですが、加害者をとりまいている昨今の社会状況にも気を配る必要があるのではないでしょうか。「加害者となってしまった男性は、きっとトコトン追い詰められて、愚痴のはけ口や厳しい社会からの逃げ道を完全に失ってしまったのだろうなぁ~」と自転車に乗りながら考えていました。

このような事件が起こったとき、安易な自己責任論を流布してはいけないし、それが不当であることは湯浅誠さんはじめ貧困問題に取り組む方々の著書がその多くを示していると思います。

東京・新宿を歩いていても、梅田を歩いていても路上生活者の方々がいます。
そのような光景をみるたびに私は何もできていない自分がなさけなくなります。なんとも言えぬもどかしさがあります。
私にとって最大の「溜め」(これをご存じでない方はぜひ湯浅誠さんの著書を!)は「両親」です。湯浅さんの著書を拝見したとき、一生懸命働いているのにこの「溜め」がないばかりに、どんどんそこへそこへと突き落とされる事実についてリアリティーを感じることができました。
私の場合、両親という溜めが無くなったときはどうなるのか・・・・・・。これを考えただけでゾッとしますし、いかに自分が幸福な溜めに守られているかを実感しました。一方で自分も何かのきっかけでとことんどん底へ落とされる可能性を十分に秘めているとも思っています。

だから、みんなでみんなを支えあえる社会を少しずつ作っていきたい!そう思う今日この頃です。

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